しゃぼん玉

サンタクロース

寒い冬が来た。

(まーくん)「なぁなぁ サンタさんに何おねがいする?」
聞いていることの意味が分からなかった。
(私)「サンタって誰?おねがいって?」
(まーくん)「クリスマスになったら サンタさんがプレゼントくれるねん。
そりに乗って空飛んでくるねんで」
ますます意味が分からなくなった。

人が空を飛べるのか・・・何でサンタさんはプレゼントくれるのか・・・
そもそもサンタさんって誰なのか・・・

そんな誰もが当たり前に知ってそうなことを当たり前に知らなかった。
でも まーくんは いつだって私を馬鹿にして笑うことなんて一度さえもなかった。
今でもない。あったとしても そこには優しさが溢れている。


そして サンタの来る夜になった。どんな人か見てみたかった。
頑張って起きていたけど
限界がきてウトウト・・・まーくんもウトウト・・・
(私)「あっ、まーくん、サンタさんに お手紙書こ」
(まーくん)「うん いいよ。何て書くん?」

“サンタさん ありがとう。きをつけて かえってね”大きな字で書いた。
端っこに私と まーくんの名前も書いて寝た。

朝になると みんな大騒ぎ!!!
私は手紙が気になった。
机の上には“また くるね”っと書いた紙があった。

何だか嬉しかったのを覚えている。
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