魔法のホウキ
そう、早くから練習していたのは、おそらく桜井くんだ。
近くに行っても挨拶くらいしか出来ないのは分かってる。
緊張して喋れないから。
でも、あたしは走ってグラウンドの奥へ行った。
「……っ…はぁっ」
「あ、瀬良!おはよう!!」
あたしを見つけるなり、爽やかに挨拶する桜井くん。
「おはよ……。」
ほら、これでいっぱいいっぱい。
柚希菜なら、もっと自分から話題振っていくんだと思った。
性格が中途半端のあたしには無理。