洒落にならない怖い話
運命の人
現キャバ嬢の友人が、霊感占いにハマリました。


彼女が占ってもらう内容は恋愛。


「運命の人」


事あるごとに電話やメールで占い師さんのお告げ?を話してくれるのですが、その信心ぶりは日を追う毎にエスカレートしていきました。


彼女が泊まりに来たある日、いつものように占い師さんが如何に凄いかを語りながら、バッグから小さな白い紙を取り出しました。


そして「塩、あるよね。ちょうだい」


嫌な予感を感じながらも塩を渡すと、予想通り白い紙に塩を盛り始めました。


「何してるの・・?」と私。


「これやらないと運命の人が遠ざかっちゃうんだって。霊とかじゃないから平気だよ」


「これ、普通の塩だよ。ご利益ないんじゃない?」


「これかけるから平気」


彼女はそう言って、持参した小さいボトルの中の水を盛り塩にかけました。


「これ、難しいんだ。ちゃんと三角にしないと逆効果になっちゃうから」


そう言いながら綺麗な三角の山を形作る彼女。


この頃から、少しおかしいと思い始めました。
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