洒落にならない怖い話
俺「通れるんやろ?」


A「うーん・・まぁ通れるけど…まあええか。そっから来いや」


ということで、その道で行くことになった。


その晩、家族に「こんな道ぜんぜん知らんかった」


とその道のことを話した。


両親はそんな道あったんやねぇとかなんとか言っていたが、じいちゃんは一人眉間にしわを寄せ難しそうな顔をしている。


どうやら、この道のことを知っているようだ。


この道は正式な名前はわからないが、この辺ではヒトナシ坂というらしい。


何か名前にいわくがありそうだったが、まぁ、どうでもいいことだ


さて、翌日、Aの家に行く日がやってきた。


家を出ようとする俺に、じいちゃんが真剣な顔で話しかけてきた。


「ええか、B(おれの名前)あの坂は、夜になったら絶対通るな。絶対や。今じいちゃんと約束してくれ。」となぜか本気で心配している。


「わかった、わかった」と一応言ったが、気になるので理由をたずねた。


すると「あの坂には、昔っから化け物がおる。昼間はなんともないが、夜になるとでてくる。だから絶対通るな」


なんだ年寄りの迷信かと思った。
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