洒落にならない怖い話
真っ暗と言うことはぜったいにない。


一本道なので、道も間違えるはずがない。


おかしい。


おかしい。


おかしい。


おかしい。


怖い。。。


そこまで考えたら、いきなり自転車のチェーンが


 切 れ た。


どうしよう、どうしよう、どうしよう!!


立ち止まり、あせりまくる俺。


まだ出口は見えない。


すると、闇の中、何かがいた。


浮いていて、遠くから近づいてくる。


体はしびれたように動かない。


眼が闇に慣れ、ソレの姿がはっきり見えた。


白装束を着た女だった。


ただし、かなり大きな。


異様に長い手足。


最初は宙にういているように見えたが、四本足でトンネルの壁に張り付いている。


そしてゆっくりゆっくりこちらにむかってきている。


ずりっずりっと音を響かせながら


髪は地面まで垂れ下がり、顔には異様にでかい。


目玉と口。


それしかない。


口からは何か液体が流れている。


笑っている。


恐怖でまったく働かない頭の中できっと口から出てるのは血なんだろうなぁとか俺はここで死ぬんかなとかくだらないことをずーっと考えていた。
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