不思議の国のお伽噺。



まるで、死んでしまったかのように、動かない眠り姫。

呼吸の音も、布のこすれる音さえも聞こえない。




「…ッ」


この空間にいるのがとても辛かった。


何故辛くなったのか、はっきりはいえないけど。


自分の友人が動かないことへの不安と、



この状態を












自分が意図的に作り出してしまったのではないのかと思って














意図ではない、

確かに、自分はここに帰ってきた。

記憶を思い出すたびに、誰かが歪む。






これは、イツ。



ドコで、決められたのだろうか。










だれが?

どうして?

どこできめたの?




心の中で疑問を唱えても、答えが返ってくる気配は一向になかった。


そりゃ、声に出してないからだけども。













.
< 104 / 159 >

この作品をシェア

pagetop