ク ロ
もう一度宣言する。
私は猫が嫌いだ。


…嫌いだが鬼ではない。

この寄る辺なき小さな生き物を、死刑宣告にも等しい境遇に追いやれば、明日の朝スッキリした寝覚めを迎えられる自信がない。


OK…
おまえの勝ちだ。


潔くヤツを抱き上げて、不意打ちをくらう。
手の中のヤツは、見た目よりずっと小さかった。
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