ク ロ
休日明けの職場は、仕事が山積していた。
昼休みまで食い込む忙しさに、ヤツのことを思い出す余裕もなかった。
定時を少し回って、
やっとひと区切りついた時、出し抜けにヤツのことを思い出した。

外はもう暗くなりかけている。
ヤツは新しいねぐらを見つけただろうか…
それとも、また同じ場所でミィミィ鳴いているのか…


ちょっと落ち着かない気分だった。
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