ク ロ
どうもおかしい。
なんでこんなに馴れ馴れしいのだ?
この家の不労生活者の座を狙って、私に媚びを売っているのか?


だまされないぞ…


私の疑惑を知ってか知らずか、ヤツは急に私に背を向けて、ヒーターの前の特等席に転がった。


これは要するに…


私という玩具に飽きてしまったということなのだろうか。
< 68 / 90 >

この作品をシェア

pagetop