ハフピスライン
「なんでだ!」

膝が折れてそのまま地面を殴る。

「トリアイナがなんで魔王の元にいるんだ!」

しかもジークも言ってたし自分でも名乗っていた、トロワポテゥ―の一人になんてどうしてなったんだ。
あの日、トリアイナが暴走した次の日のエデニアを去り、一体何があったんだよ。

「まぁ落ちつけ」
「落ち着けるかよ! なんでだよ」
「知らん」

そうだ、ジークが知るわけない。オレですら分からないんだ。
何かあったとしか言えない。

――――――混乱する中、ようやく落ち着いてきた。

「悪いジーク、取り乱したな」
「まぁいいぜ。後で話せよ」
「あぁ」

そうしてオレ達はリーラの村を出て、ジークの馬でガーディアクロスに戻った。
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