【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「楓ちゃんのくせにヘタレじゃないなんてムカつくわ。」



「なんですかそれ。俺だって役に立ちたかったのに。」



ヒノエさんの一言に俺はむくれる。すると、ヒノエさんは俺の頭をぽんぽんと叩いた。



「楓ちゃんは私に守られてればいいのよ。じゃないと、調子狂うじゃない。」



そう言ったヒノエさんが嫌に可愛く見えて、心臓がドキッと鳴る。



っていかんいかん。何を血迷ってるんだ俺。この人は見た目だけで中身はオッサンのジンガイだぞ。
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