【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「獣族の女王よ!そなたは分かっているはずだ。我はそなたより強い。」



「そんなの、やってみなければ分からない!」



ヒノエさんが言い返すや否や、二人の動きは完全に止まる。



ヒノエさんの美しい金色の瞳の瞳孔は開き、ユメトの寄生していた男の子の体中はどさりと地面に落ちる。



一体、どうなってしまったんだ?



困惑していると、空気がざわりと異変の色を示す。



「いやぁぁぁ!」



その直後、ヒノエさんの叫び声が俺の耳を支配した。
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