幼なじみは年の差7歳【完全版】
…その時。
ポンポン、と肩を叩く手に振り返る。
「おっはよ。今日もラブラブだねー」
「麻実ちゃん!おはよー…って、ラブラブとかそんなんじゃないから!」
後ろに居たのは、同じクラスの鈴木 麻実(スズキ マミ)ちゃん。
高校になってから知り合ったんだけど、一番の仲良し。
親友、ってヤツかな。
私は、自分で言うのもちょっと変だけど…すっごく地味な女。
化粧とか可愛い髪型とかもよくわからないし、服だって夏なら「Tシャツにジーンズ履けばいいかぁ」くらいなセンス。
何も考えないで着れる学校の制服が一番楽。と思ってるし…。
それに比べて、麻実ちゃんは凄くオシャレ。
髪はトリートメントが行き届いてるサラサラヘアーで、染まりすぎてない自然な茶色。
化粧の仕方も凄く上手で、その日の体調に合った色を使い分けてメイクしてるらしい。ほんと、凄い。
それに私服だって…可愛い服がいっぱいで、毎回全部似合ってる。
完璧な子。比べると、ほんと悲しくなる…。
私なんかが隣にいていいのかなぁって感じ。
でも麻実ちゃんはそんなの全然気にしてないみたいで、いつも笑顔で私を引っ張ってくれる。
友達がいっぱい出来たのは、麻実ちゃんが私を引っ張ってくれたおかげだと思う。
「美和って顔に出やすいよね。すっごい幸せそうな顔してた」
意地悪そうに笑うことが時々…ううん、多々あるのが玉に瑕(きず)。