依存~愛しいキミの手~
パフェが運ばれてきて、食べている時、


「なぁピッチ持ってる?」


圭介が私を見ながら聞いてきた。


「持ってるよ」


そう言ってバッグの中からピッチを取り出すと、圭介が私の手の中からピッチを奪った。


「やっぱピンクか(笑)」


笑いながら何か操作していたけれど、そんなことよりも、また手が触れたことにドキドキし、赤くなる頬がバレないように俯いていた。


「はい、番号交換しといたから」


そうさらっと言われ、手元に戻ってきたピッチを慌てて確認する。


あ…これだ…。


圭介の番号が本当に登録されていて、口元が緩みそうになった。


「あ、圭介だけずるい!私とも交換しよう」


「じゃあ俺も」


そう言われ、みんなと番号交換をした。
< 12 / 441 >

この作品をシェア

pagetop