依存~愛しいキミの手~

もう1度

「なぁ、腹減んねー?」


圭介が頭を逆さまにして壁にかけてある時計を確認した。


「昼すぎてるし、コンビニ行くか。すぐそこだから」


圭介の部屋を出て、螺旋状の階段を下りるとすごく広いリビングだった。


階段脇の扉を開けて玄関に行くと、サンダルが綺麗に揃えられている。


…私、昨日酔っ払ってたから絶対揃えてないよね?圭介のお母さんかな…。


サンダルを履き外に出ると、たくさんの花に囲まれたレンガの道が目に入る。


うわっ、かわいい!


両脇に並ぶ色とりどりのガーデニング。頭の上にはバラのアーチ。


「かわいいね」


バラの甘い香りに誘われるように、足を止め見上げて言った。


「お袋の趣味の1つ」


圭介が足元の花を見て言った。


圭介の家の周りは、スウェット姿が似合わない大きな戸建てが建ち並び、緑の多い綺麗な住宅街だった。


大通りに出て道路を渡ると、すぐコンビニがあった。


サンドイッチを手に持ち、デザートを選んでいると、圭介がお弁当をカゴに入れてやってきた。


私の持っていたサンドイッチを手に取りカゴへ入れ、エクレアを2つ取った。


「これだろ?(笑)」


くしゃっと笑う圭介。


何で圭介は分かるんだろ…。


エクレアもカゴに入れ、レジに歩き出す。


「あ、自分の分は自分で…」


そうカゴに手を伸ばしいいかけた所に、圭介がデコピンしてきた。
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