依存~愛しいキミの手~

反省

部屋を出てリビングを通ると、暗くてまだ誰もいないようだった。


外に出るとタクシーが来ていたので乗り込んだ。


「新宿の東口まで」


圭介がそう言ってタクシーは動き出した。


タクシーの中では沈黙だった…。


重い空気が、30分かからないくらいの距離がものすごく遠く感じさせる。


圭介は同伴の待ち合わせがあるからと新宿の駅前で別れた。


キスのことを考えないように考えないと思いながら歩いていたら、駅からお店まで10分くらいかかるのを5分程度で着いた。


お店に着いた時は、息切れしていてキッチンの人に水をもらったくらい。


更衣室に行き、紙袋の1番組上にあったドレスに着替える。


頭がいっぱいで、ドレスを選ぶ余裕なんてなかった…。


ヘアメイクを終え待機席に行くと美香が座っていた。


「あすか!ごめんね。充電切れちゃってさぁ」


「あ、あぁうん」


「どうかした?」


この時私は、切羽詰まったような顔をしていたらしく、美香が心配して聞いてきてくれた。


「お店終わったら話し聞いて!」


1人で抱えきれない。今すぐにでも美香に吐き出したいくらいだった。
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