依存~愛しいキミの手~

二度あることは…

「あ、私も手伝います」


「ありがとう。じゃあここに料理置くから運んでくれる?」


カウンターに置かれた料理をダイニングテーブルまで運ぶ。


その間にリビングを見渡してみると、シンプルな中に高級感溢れる家具と、壁にはセンスのいい絵画が飾られている。


いい匂いがするなと思ったのは、たくさんの花のせいかもしれない。


一通り料理が揃い、向かい合わせに座った。


「いただきます」


少し緊張しながら、ハンバーグを一口食べた。


!!


「美味しい!」


そう思わず口から出るくらい美味しかった。


「良かった。料理はね、数ある趣味の1つなの」


おばちゃんが圭介と同じ優しい笑顔をして言った。


「あ、私昨日靴揃えてなかったですよね。すみませんでした」


スープを飲むおばちゃんが驚いた顔を向ける。


「そんなこと気にしてくれてたの!?ご両親がしっかりされてるのね」


また優しい笑顔をして、サラダを取り分けてくれた。


「名前聞いてもいいかしら?」


「あすかです」


「あすかちゃんか。圭介の女友達って、美香ちゃんみたいな子しかいないからすごいびっくりしたの」


フォークとナイフでハンバーグを切る手元が、すごく上品…。


「学生?勉強してたよね?」


「あ、中3です。15になりました」


「中3かぁ。美香ちゃんと同級生なんだね」


おばちゃんがお茶を飲みながら言った。
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