依存~愛しいキミの手~
「すっげー嬉しい。ありがとう」


圭介が無邪気な笑顔を見せる。


こんなに喜んでもらえるなんて…。


圭介がまたキスをする。


唇が離れ、首筋に移った。


「え!?ち、ちょっ…」


私がテンパっていると


「もう無理、我慢できねー」


そう圭介が言った。


が、我慢できないって…まさか!?


一気に心臓がバクバク鳴りだした。


「あすか…」


首筋に息がかかる。


そして圭介がまた首筋にキスをしてきた。



ど、ど、どうしようっ!?


圭介の手が胸に触れた。


目をぎゅっとつぶって、緊張で体が震える。


圭介の唇が離れた。


「…お前…もしかして、初めて?」


私は目を固く閉じたままぶんぶん頷ずく。


「…大丈夫だから…」


髪をなでながら、圭介が優しい声で言った。


そっと目を開けると、いつもの優しい笑顔がある。


「お前が嫌なら手は出さない。心の準備できるまで待つから…」


そう言いながら優しく髪をなでてくれた。
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