依存~愛しいキミの手~
「2000年問題本当に起こるのかな?てか、ミレニアムに生きてるってすごくない!?」


私がつないだ手を揺らし圭介に言った。


「俺も今思ってた!すげーよな!将来子供にミレニアム何してた?とか聞かれんのかな」


圭介がピカピカと光りながら、高く上がって行くブルーホールを見上げ言った。


「何何?お前ら子作り飛ばして将来の話ししちゃってんの?(笑)」


前に並んでいた優が、私たちの方を振り返って冗談を言ってくる。


「っせーよ!(笑)」


圭介が優の腰を叩いた。


でも、本当にすごいことだよね。


1000年代最後の時と、2000年代最初の時を好きな人の隣で過ごせるなんて、たった100年しか生きられない人間の人生で考えたら、確率が低いことだと思う。


「ちょー綺麗ー」


だんだんと高く上がって行くブルーホールからは、綺麗な夜景が見えた。


夜景に見とれている時、突然胃の浮く感覚に襲われた。


!!!!!


声が出ないほどの恐怖だった…。


やっとのことで出口を出る。


「ヤバい!!ちょー楽しい、もう1回行く!」


そうテンション高くはしゃいだのは、意外なことに知美だった。


みんな無理無理と言い、唯一共感した優と2人仲良くはしゃぎながら並びに行った。
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