依存~愛しいキミの手~

優しい朝

江ノ島から近いホテルへ入った。


圭介がフロントで鍵をもらってる間、私は口から心臓が飛び出そうなほど緊張していた…。


圭介と手を繋ぎ、お互い黙ったまま部屋に入る。


想像していたのとは違い、かわいらしい部屋だった。


圭介がテーブルに鍵を置いて冷蔵庫を開ける。


「何飲む?酒?」


「へ?」


ソファーに座り、心臓のバックンバックン鳴るのを抑えていたら、突然の圭介の声に驚き、声がひっくり返った。


「あ、ああ。ポ、ポカリでいい…」


どもりながら言う私の横に、笑いながら圭介が座る。


テーブルにポカリを置いてくれた。取ろうと伸ばした手が震えているのに気づき、手を引っ込めた。


「…無理しなくていいよ。今さらでも断っていいから」


圭介が優しく笑いながら頭をなでてくれた。


私は下を向きながら頭を横に振る。


「ち、違うの。無理してないんだけど、き、緊張しちゃって…」


「ははっ。お前かわいいな」


圭介が頭をくしゃっとなでた。


「とりあえず吸って落ち着こう?」


圭介がタバコに火をつけてくれ、そのまま自分のタバコにも火をつけた。


タバコの味が全く分からなかった。


短くなったタバコを灰皿にタバコをこすりつけ、ポカリを一口飲んだ。


「…シャワー、先浴びてきな」


シャワーと言う言葉にドキッと体が反応する。
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