依存~愛しいキミの手~
ピピピ…ピピピ…


携帯のアラームの音で、目が覚めた。


目の前で寝息をたてる圭介。


…私、本当に昨日しちゃったんだよね…?


口元が緩む。


寝ている圭介にキスをして、バスローブを身にまといソファーまで歩く。


痛みはないけど、違和感はあった。


でも、それが昨日しちゃったんだって実感させ、すごく嬉しかった。


喉がカラカラだったので、ポカリを飲みタバコを吸っていると圭介が起きた。


「痛くねぇ?」


私の隣に腰かけながら聞いてきた。


「うん大丈夫!」


私は圭介の手を繋いだ。


「ありがとう。すごい幸せ」


私が言うと、圭介は肩に手を回し頭をなでてくれた。


「俺も」


目を細くして優しく笑いかける圭介に、胸が高鳴った。


シャワーを浴びて、準備をしてホテルを出た。


朝の陽射しが眩しくて、思わず目を細める。


暖かい風が体に触れる。


つないでいる手からゆっくりと圭介の顔に視線を移していく。


目が合い、優しく微笑んでくれた。


幸せな朝。優しい朝。


それから江ノ島神社に行って絵馬をかけてきた。
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