依存~愛しいキミの手~

何で?

桜が散りばめた4月初め。


私は高校生になった。


この日のために髪色を、明るい茶色からアッシュで黒と白の細いメッシュを入れ落ち着け、ミディアムだったのをエクステをつけてロングにした。真新しい制服に袖を通し、気合いを入れてメイクをした。


香水をつけ、友達に頼んで買ってもらった、当時流行っていた横浜市内の男子校のカバンを持ち、お母さんと学校へ行く。


ドキドキよりも、新しい友達との出会いにワクワクしていた。


お母さんと別れ、ラウンジでクラス表を見ていると知美が来た。


「おはよー!!」


「クラス表見た!?同じクラスだよ!!」


知美が嬉しそうに笑う。


「嘘!!」


私が慌てて確認すると、本当に同じクラスだった。2人で手を取りきゃあきゃあ騒いだ。


教室に入ると色んな子で溢れていた。女子校だったので全員女という違和感が新鮮。


名前順に座り、プリントに目を通していると隣の子に話しかけられた。


「私美奈子って言うの。よろしく」


ヤンキーっぽい顔立ちで、笑った口元にはエクボができていた。

「私あすか、よろしくね」


入学式が終わり、お母さんと別れ知美とハマへ行った。
圭介のプレゼント選びに付き合ってもらった。
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