依存~愛しいキミの手~
と、思ったらすぐに離れた。


?


圭介の行動が不思議で顔を見上げると、圭介も私の顔を見た。


「手、つなごう」


そう優しく笑いながら、手を差し出してくる。


ドキッとしながら手を重ねると、さっきつないだつなぎ方に指を絡ませてきた。

つないだ手から心臓の高鳴りが伝わりそう…。


そう焦る気持ちとは裏腹に、すごく安心感が広がった。


「ほらーそこ!いちゃついてねーで早く来いよ!」


少し先で美香の肩に手を回す優が笑いながら手招きした。


私と圭介は手をつないでかけ寄った。


今さらだけど、圭介って背高くない?


私背が160で厚底履いてるから170くらいになってるはずだけど、圭介の首くらいに視線がある。


「何?何か首についてる?」

首を触りながら圭介が言った。


「あ、ううん。背高いなと思って。私多分今170くらいあるのに視線が首なのかぁと思ったの」


目から指を圭介の首に向けて言った。


「184だったかな?でも何年も計ってないから伸びたかも。あ、もしかしたら縮んでたりして(笑)」


「圭介って本当に背デカいよね。優に少し分けてやってよ」


美香が優の頭に手を置いて言った。


「俺176あるから平均的なの!美香がんな厚底履くから身長差なくなるんだろ」

優が美香のサンダルを軽く足で蹴飛ばしながら言った。


「ギャルは厚底命なんですぅ」


舌をだして反論する美香。


なんかかわいいカップルだな。じゃれ合いを見ててほのぼのする。
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