依存～愛しいキミの手～

見たかった笑顔

それから、茜と知美とゆきの赤ちゃんを見に行ったり、スクールの課題に追われたり、あっという間に3月の半ばにさしかかった。


私は相変わらず昼間はスクール夜はお店の毎日を過ごしていた。


毎日毎日忙しかったけど、すごく楽しかった。


毎日遊び呆けてた日よりもずっと充実していた。


ピルルルル…


買い物帰りの駅のホームで、携帯の着信が鳴り響く。


『優』


ドキッ


もしかして…。


電話に出ると、予感は的中した。


｢圭介来週の木曜に帰国するって!」


元旦に優と美香と知美の話を聞き、会って気持ちを伝えようと決心したのに、具体的にいつなのか聞くと心が揺れそうになる…。


でも、知美がああ打ち明けてくれたから、頑張らないと。


本当に会える日が来る…。


黙り込んだ私に優が笑って言った。


｢大丈夫、毎日夢に向かって頑張ってるんだから自信持て!別れたおかげで、ここまで成長したって見せてやれよ!」


｢そう…だよね…、私成長してきたよね!?」


優の言う通り、私圭介との別れがあったから今の頑張ってる自分がいる…。
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