another spiral

ここから少し離れた建物の前


やっぱそこにいるのは佐倉だ。


そういえば、アイツ初日もあんなとこにいたよな…


俺はゆっくり佐倉に近付いていく。段々と、佐倉の表情が見えてくる。


佐倉は凄く切なそうな顔をして建物を眺めていた。



「さ~くらっ!」

佐倉はおどろいたように体を震わせると、勢い良く俺の方を向いた。

「せ…んせ…。」

「お前またこんな朝早くに…一体何見てたんだよ?」

俺は建物に掛けてある標識を見る。そこには、アサガオ園と書かれていた。


「…佐倉コレーーー!」

佐倉は俺の隙をついて、俺を突き飛ばして走り去っていく。




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