隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
京哉ってば…あたしが心華に話した事…怒らないの?
知られたくないとか言ってたくせに自分勝手だって…思わないの?
…そうだ。
それが京哉の優しさなんだ。
「美愛?」
「えっ…なに?」
「いや、ボ―ッとしてたから」
「あぁ…うん。ちょっと…ね」
仮面を外した君は、優しい心を持っているんだね。
「京哉…ありがと」
正直名前で呼んだらキスされそうでちょっと怖かったけど、心華の前だしね。
「……あぁ…」
…照れてる…可愛い。
「ねぇ、美愛!!」
「ん?なに?」
心華は「前川くん照れてんじゃん。結構かわいいとこあるんだね」と、小声で呟いた。
「美愛凄いわね。“クール王子”をメロメロにしてんじゃん」
メロメロ…なのかな…?
あたしはいつかきてしまいそうな“別れ”が怖い。
それだけ京哉を好きになってしまったという表れなんだろうけど。