隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
「前…川……」
「美愛が俺達の関係知られたくないって言うから気を使ってんのに名前言われたらとめられなくなんだろ…バカ…」
「だって…つい…」
「ったく…理性が持たねぇ…」
「り…理性!?」
「…そうだけど?」
あたしは顔が赤くなって、思わず両手を頬にあててしまった。
…恥ずかし………。
そして京哉は黙って自分の席へと戻っていった。
「美愛〜!!ごめんごめん!!」
「あ…心華…」
「どうしたの?顔赤いよ?」
「な…んでも…ない…」
心華は音楽室を見渡した。
今音楽室にはあたしと心華と京哉しかいない。
「はは―ん…。前川くんになんかされたんでしょ。2人きりだったわけだし」
心華は小声でそう言った。
「ち…違うよ!!」
「本当〜?」
「う…うん…」
心華はニヤリと笑った。怖い…。
「前川く―ん!!」
「…っと…水野?なに?」
「美愛になんかした―っ?」
「………したけど…?」
「け…京哉!?」
「美愛。隠さなくてもいいって」