線香花火～ひと夏の小さな恋～

「考えてみるとさ、なんか結局桃子ちゃんもケンちゃんも、俺ら忘れてたな。」

「はっ！そ、そうだった！大丈夫かなぁ・・・。」

「いや、いいじゃん。ケンちゃんが桃子ちゃん守るって宣言してたし。それに、俺はこうやって二人でいるほうがいいし。」

「えっ・・・？なんで・・・？？」

一瞬どっきりした。っていうか、ものすっごくドッキリした。

「だって、気が合うじゃん。」

「ははっ、まあね。」

なんだ。

そういう事か。