3番目の高度合成数。-年下のキミと-
 その時、テーブルに置いていた私の携帯が震えた。メールの着信だ。


 確認すると、噂の運命の彼氏さんからだった。


「お、彼氏かな? 今週来るって?」

 私の表情を読んだマスターが聞いてくる。


「また、キャンセルだそうです」


 私がパタリと携帯を閉じると、マスターは私よりよっぽど残念そうな顔をした。

 私はもう、ガッカリさえしない。



 遠恋な上に、いつもキャンセルばかり。


 これが運命の恋人だと言うなら、神様に文句を言わせてもらいたいっ。

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