3番目の高度合成数。-年下のキミと-
 だけど、ここでも六歳差かぁ……。私って、六歳差に縁があるのかしら?


 実は、今付き合っている恋人、朋(とも)くんとも六歳差だったりする。あっちは、六歳上、だけど。



「実句さんと再会できるなんて、運命感じちゃいます」

 目を細めて笑う大志くんに、またドキリとしてしまう。――って何やってんの、私。



「お前が運命感じても、実句ちゃんには運命の彼氏がいるから無駄無駄」


 マスターが笑って大志くんを小突いた。

 大志くんはチラリと、私を見た後、マスターに向かって少し頬を膨らませる。

 その表情が高校生らしくて微笑ましい。




 だけどね。

 運命の彼氏、ねぇ……?

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