3番目の高度合成数。-年下のキミと-


 カランカラン。


 いつもの鈴の音を響かせながらお店の扉を開けると、聞こえてきたのはマスターの声だけだった。

「いらっしゃい」

「こんにちは」

 マスターに笑顔を向けて、いつものカウンター席に座る。


 キョロキョロとしてみるけど、どうやら大志くんはいないみたい。


 ……残念。



「今日は大志くん、いないですね」


「まさか実句ちゃんも大志ファンになっちゃったとか言わないよね!?」


 マスターがわざとらしく目を大きく見開いたので、その顔に笑ってしまった。


「ところで実句ちゃん」

 マスターがミルクティーを出してくれながら、急に真面目な顔をする。


「は、はい?」

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