3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「そうそう、福岡の槙原さん」

 先輩がリナの方を向いて答える。



 ――やっぱり朋くんのことだ。



 振り向けない私は何も動かしてないパソコンの画面を見入りながら、耳を傾けた。


「なんか、昨日、営業車で事故ったらしくて」


「えっ!?」


 私の心の声と同時に、リナが声を上げる。



「あ、事故って言っても、サイドブレーキかけ忘れで、誰もいない間に後ろの車にコツンね」


 駐車中ってこと?

 怪我はしてないってことだよね……。


「それでそれで?」

 わざと私を見ないリナが、話の続きを促した。
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