3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「おじさんは、どうして大志くんのこと反対するんですか?」



 私の問いに、おじさんは渋い顔のまま口を開いた。



「形のハッキリしないITなんて、信用できない。……そんなものを目指すくらいなら、大学でしっかり勉強をして就職をすればいい」



 つまり、ITは得体が知れない、と言いたいのだろうか?



「でも、形はハッキリしないそのITに、おじさんも助けられてますよね?

きっとおじさんが毎日使ってる電子カードの定期も、会社のメールも、地方の人とやり取りしてるファイルも、どのパソコンからも使えるプリンターも」




 おじさんが少し唸りながら顎に手をやった。



「ITだなんだというやつらは、堪え性もなく、転職してばかりだ」
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