3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「そういえば、実句の彼氏は元気?」

 リナが着替えながら、ふいに聞いてくる。


「え……。うん、多分……」

 私はつい、しどろもどろになってしまった。


 まったく、リナってば。会社で彼氏の話はしないでって言ってるのに。


 今この更衣室には私たちしかいないけど、それでもヒヤヒヤしてしまう。


「あ、もしかして気にしてる? 大丈夫だって。気にしてる方が怪しいよ?」

 リナは全然悪びれず、豪快にシャツを脱ぎながら、それにしても、と続ける。


「遠恋になってからもう一年くらい? どれくらい経つんだっけ?」
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