3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「ううん、実家はまだあそこだよ。私はこの近くで一人暮らししてるの」

 へぇ~、と大志くんは興味深々で耳を傾けてくれている。


 実家は千葉だけど、都内で一人暮らしをしている私。

 都内と言っても、区内じゃないけどねっ。


 確か大志くんは私の六つ下だっけ……と言うことは……。


「大志くん、今、十七歳?」

「はい、高二です」

 笑顔で答える大志くん。



 ……高校生……若っ。



 そりゃ、年齢が縮まってるはずがないけど、高校生ということに年の差を感じてガックリきた。



 最近、年だけ重ねてしまっている自分に焦りを感じてるから余計だ。
< 9 / 333 >

この作品をシェア

pagetop