∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
 

 次の日も、暖かい日だった。


僕は僕を迎えに小屋まで来てくれたシロと一緒に、いつもの小川の土手に向かった。



シロは僕のまだらな体を、くしでとかしてくれた。

僕の体から抜けた大量の毛のかたまりが、風に吹かれてふわりふわりと空へ飛んでいく。

お陰で僕は、少しスリムになった。



そんな僕を見たシロは

「アハハハハッ! 何か、小っちゃくなっちゃったな!」

と大笑いをした。

「そうかな?」

僕は少し恥ずかしかったけれど、さっぱりしてとても気持ちがよかった。



心も身体も、とても軽くなった気がした。



 

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