【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ

 日記を書き終えて、俺は席を立つ。


 あれからすぐに俺は軍を抜けた。


 あの時、男の紹介をうけて、スラムに住むようになり、小さいけれど仕事を請け負っている。


 しかし、海人さんと名乗っていた男と一緒に住んでいるアルクさんという男は何者なんだ?


 俺も軍の中ではトップクラスの知識を持っていると思っていたが、彼はそんな俺の数段は上にいる・・・。


 それじゃあ、あの時人工知能と自分の機体をつなげたのも無理はない・・・。


 俺もまだまだだよな・・・。


「って、仕事の時間だな。行ってくるよ。百合・・・。」


 今日、庭で取れた薔薇の花を花瓶にそえて、家を去る。


 その綺麗な薔薇の横に置かれているのは・・・。





 ・・・・・・とても、綺麗な・・・一輪の百合の花・・・・・・。





劇終


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