先生のお望みのまま

「や、やります。先生、やりたい。」


両手を強く握って、勇気を出す。これ以上呆れられたくなかったんだ。どうしてか、どうしても…。



「よし、やるか。
夏休み入ってすぐの一週間な。ここの月曜から金曜の午前中、大丈夫か?」


また、生徒に確認する先生が何だかおかしくなって、つい笑ってた。



「あはは…。先生そういうのって強制でいんじゃないの?」


「そっか?でも最近の生徒はみんな忙しそうだからな。確認だ。」


「うん、ありがとう。全然OK。じゃなくて、大丈夫です。よろしくお願いします。」


お辞儀をすると、先生は微かに笑ってた。


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