先生のお望みのまま
それからゴクセンは、しばらく仕事をするからと自分の席に行ってしまった。



あまり興奮させないように少し遠くから猫を見てたけど、気づいたらまた眠ってた。疲れちゃったんだね。
近くで見るとスヤスヤと無防備な寝顔とゆっくり上下に動くお腹がかわいい。時々尻尾の先がピクッと動くのは夢を見てるせい?今ならピンクの肉球も触れるかな?



一緒になって横になり微かな寝息と温かさを感じていたら、いつの間にかまた私もつられて寝てしまった。




だから…。



夢だったのかな。




私の頬を微かに触れていったのは…




風に揺れたカーテンか




仔猫の揺れた尻尾の先か



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