ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~



「な、何のこと?」


とりあえず誤魔化さなくては。


「言って」


有無を言わさぬ強い口調。


「いや、その……」


「言えない事、してたの?」


「そ、そんなんじゃ」


「じゃあ言って」


「い、言うようなものでも…」


言えるわけがない。


「……言わないなら、見せるよ?」


「へ?」


「証拠」


「玲くん……何を?」


玲くんはため息を零すと、

右手でキーボードの1つのキーを押した。



すると画面に――


「やだやだやだ、

ちょっとやめて玲くんッ!!!」



熱烈ちゅうをするあたしと煌の姿。


しかも場面はよりによって、



「○△※□×!!!!?」



煌の手があたしの胸に。



胸に――!?



なんでこんなにくっきり鮮明に盗撮してるの、肖像権の侵害よッ!!


プライバシーの大侵害よ!!!


訴えてやる!!!


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