愛羅武勇
「合鍵、今度会う時まで作っとくからさ。いつでも来たい時来いよ」

合鍵!

いつでも、これで翔くんの家に入れるんだ。

家に来て、仕事から翔くんが帰ってきて、

いちゃいちゃして…、

お風呂上がりの翔くんとかも見れるんだ…。

こうやって、考えてると変態みたいだけど、本当なんだよね。

あああ、本当に彼女なんだ。

「彼女」っていう響きがあたしの中で踊ってる。

タップダンスみたいにね。

そして、最後には

「妻」の座まで上りつめたいねぇ。

高校卒業してからがいいから、

それまでには、

あと2年――――――――。

< 36 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop