すれ違う心
放課後私は一人ぽつんと教室で考えた。
自分の夢を―…。
オレンジ色の光が教室を照らす。
窓に手をあて夕日を眺めていると教室に誰かが入ってきた。
転校生の有弥。
目があったけどすぐに逸らす。
「なにしてんの?」
初めて人が私に話しかけてくれたような気がする。
友達なんて彼氏なんていない私は喋る事があまりなかった。
「夢を……」
「夢?」
有弥は私に近づいて近くの椅子に座った。
「私の夢ってなんなんだろうって…」