ヴァンパイア




「その言い方は無いんじゃない?」



雪は礼をして部屋を出た。



「まだ、喧嘩しているの?」
「……さぁ……で、優美それ……どうする?捨てる?」



こんな……読めるかしら
でも、せっかく貰ったものだし……



「いいえ、貰います」
「……そう……」



薫が私に近付く。



「んっ……」



唇が重なり、すぐに離れる。



「……おはよう」
「おはよう……」



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