離さないでよ。


何も喋らないまま
歩いていく二人


するとちょっと遠くに
バス停が見えた


「あのバスで帰れるかも」

かんなが勇気をだして言った

「じゃぁバス停まで」




なにも喋らなくても
遠くまで送ってくれる

そんなアキの優しさを
かんなは信じていた


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