離さないでよ。


「…ちょっと涼みにでも行くか、やっと二人だし。」

「あっそうだね」





本当だ


やっと二人きりだ






二人は河原へと移動した


少し坂になっている草っぱに腰をかける


しばらくするとアキが
先に口を開いた


「…で?どうした、今日」


「え?あ…」


またリュウの乱暴な行動が頭をよぎる


「別に嫌なら言わなくていーけど」





アキは優しくいってくれた

なんだか自然に
心が落ち着いてきた





「いや、ちょっとね。彼氏と喧嘩した」



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