ベッドシーンモデル あずさ×優の場合
「じゃあ、拓人は仰向けに寝て。 あっ、やっぱり上半身は起こして。 あずさは、拓人にまたがって抱き締めるように 背中に手を回して。 あずさの顔は拓人の肩に乗っけて寄り添う感じで」


そうそう。 とママは笑顔でOKサインを出す。


スゴイ緊張する。 優とは違った緊張感。


拓人さんは、やっぱり大人の香りがする。


タバコなのかな…? コーヒーかな…?
微かなほろ苦い香りは、脳がきゅっと締め付けられる。


チラッと拓人さんを見ると、
『あずさちゃんゴメンネ…』
目を細め、申し訳なさそうに言った。


あまりに顔が近くて、急に恥ずかしさがくる。


「拓人! あずさの腰に手を回して」
ママに指示され、ハイハイと私を抱き寄せる。


拓人さんの体の熱さを身近に感じ、顔がバッと赤くなった。


拓人さんに顔を見られるのが恥ずかしくて、拓人さんの肩に頬をうずめた。


シーンとしてる部屋に ママのシャッシャッというペンの音が響く。



ガチャ
『チース』
扉を開ける音と同時に、優の声が聞こえてきた。 
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