ベッドシーンモデル あずさ×優の場合
初めに衣装に使えそうな生地を探しに行くと、学生が沢山いた。


どの学校も文化祭・学園祭が近いから、みんな買い出しに来ているんだろう。


「お化け屋敷だから、やっぱり黒系の生地がいいのかなー」


グレー気味の黒色の生地を手に取り、みんなに少し広げて見せる時、ドンッと隣にいた女の子にぶつかってしまった。


「あ、すみません」
謝ってその子を見ると、優と同じ桜東高校の制服だった。


『いーえ』と頭を少し傾けて、ニッコリほほ笑んだ その子は、何とも愛らしい顔立ちだった。


「今の子可愛くねー。 俺モロ好みかも」
村田くんは、その子を目で追っている。


『令ー! こっちの生地はどう?』
少しはなれた所から、ピンク色の生地を持った女の子が、私がぶつかった子を呼び寄せる。


令って・・・。 まさか・・・。
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