ベッドシーンモデル あずさ×優の場合
美智も私の顔を見て、
「もしかして、優くんの令ちゃん?」
私に聞いてくる。


私は令ちゃんの顔を知らない。
ケド、優が言ってるように可憐で清楚でっていう言葉がよく似合う女の子だった。


私はそこに居る令ちゃんのことが気になってしまって、もっと令ちゃんを見たくなった。


美智も私の気持ちを察してくれたようで、
「鈴木くん、私あずさとあっちの方見てくるよ」
と令ちゃんたちの方を指さす。


『おう、いいのがあったら 持ってきてよ』
鈴木くんは、頼んだぞ。 というように答えた。


「行こっ。 あずさ」
私の手を引き、令ちゃんに 一歩づつ近づいていく。


『うん』
・・・。


今まで、優の言葉だけで想像していた女の子が、この場にいる。


優の好きな女の子が・・・。


生地を手に取り、
「どれが いいかなー」
探すフリをして さり気無く令ちゃんを見る。


令ちゃんは小柄な女の子で、友達と笑いあっている。


キャピキャピした感じじゃなくて、大人しい笑い方。


「令、優くんとのキスシーン楽しみだね」
もうやめてよ//
テレたように令ちゃんはほほ笑む。


もう一人の女の子が、
「令と優くんって、本当お似合いだよね~。 優くんとつき合ってどんな感じ? もーラブラブ?」
からかうように、令ちゃんを肘でつついた。


『まだ そんなんじゃないよ~//』
テレてその場から逃げるように、令ちゃんは行ってしまった。
< 33 / 75 >

この作品をシェア

pagetop