未来の旦那様を選びましょ?
あたしは急いで起き上がる。
「眼鏡っ、返してっ」
あたしがそう言っても、流騎は何も言わない。
「…見えない…」
目を擦ってると、いきなり前髪をあげられて、そして柔らかい感触がした。
「…やべ、会長、可愛い…」
耳の近くで声がする。
ていうかあたしと流騎、今どんだけ距離近いの!?
それよりっ、
さっきのってもしかしてっ……。
「きっ、…キスしたの…?」
「…うん。チューしちゃった」
眼鏡をかけられ、ぼんやりしてた視界がはっきり見えるようになった。