王様ライオン☆
「"あんたも"って、その言い方ひでェな」
ヒロトは頬っぺたをぷくっと膨らませて言う。
お前は女子か!
頬を膨らませて言わなくたっていいじゃん。
「ってか、遅刻だよっ 急ごう!!」
「おぉっと、そうだった!」
大変だ----っ、
今度こそ遅刻だ。
走って5分、あたしたちが通う高校の門が見えてきた。
「「って、えぇ!?」」
あたしたちの声が重なった。
それも無理はない。
だって、すでに門が閉められていたから。